心に響いた全校集会

 コロナ禍のために延期していた、生徒会主催によるいじめに関する全校集会です。「今よりもっと,良い関わりをするために」が,生徒会から出された本集会のテーマです。そして,ねらいは,学年の枠を越えた縦割グループの良さをいかして,他者の様々な見方や考え方を知り,今後のより良い人との関わり方等を考え合い,学校生活の向上につなげようというものです。

 生徒会は投げかけました。

     「人に嫌な思いをさせる,嫌な思いをさせられる,これらはいいことですか?」 

 全員がNOに挙手します。生徒会がいじめの定義を確認したあと,再度問いかけます。

     「良くないことと知っていて,なぜなくならないのでしょう? 」

     「3年生を中心に,縦割グループで話し合って下さい。」

 そして,「嫌なことがあった人はその体験を話して下さい。またどうやって克服しましたか。」

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 普段話すことのない他学年(他者)に本音で語り合う,積極的な交流が行われます。中には涙ぐむ生徒も何名かおります。その後,グループを代表して4名が発表し,生徒会総務が学校生活にありがちな一場面を切り取った実演を行い,問いかけました。

  「この場面で,あなたがA君だったら嫌な気持ちになりますか。」

 2つの場面とも,2/3は嫌な思いになると挙手しましたが,1/3は嫌ではないと挙手しました。

  「軽く受け流せる人もいればできない人もいるようです。人によって受け止め方は違うのです・・・

 最後に,生徒会長が,自らの辛かった経験も述べつつ,人の気持ちを思い合える,多様な考えを認め合える学校にしていきましょうとまとめ,生徒ひとり一人,そして見学者(先生方)の心に響く素晴らしい集会は終わりました(その後,教室で感想とこれからに向けてを各自記入)。

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 私も参観させていただきながら,「いじめがなくならないことに疑問を持つこと」,そして「いじめについて自分の頭で考えること」,さらに「いじめについて実体験も交えて考えを交流すること」,最後に「グループでの交流内容を全校生徒で発表し合い共有すること」を生徒主体で実践できたこと,ひとり一人が当事者意識をもって真剣に参加していたことに感動しました。